人間関係の悩みは選択肢を増やせば解決する - この方法で悩みが一気に吹き飛んでいく
以前、僕のいた会社は、どちらかと言えば内向きの社風で新しい取り組みをすることはありませんでした。
本部の意向に沿って、割引キャンペーンを毎年同じように繰り返す程度です。
社員同士の関係も、うわべっつらな付き合いが多く、本音で問題に対して取り組むということもありませんでした。
そのため、お客さんの抱える問題に対しても、『私はこう思う/ こうした方がいいと思う』という発言は少なく、上司の意向を汲んで発言したり相槌を打つ程度のコミュニケーションばかりでした。
僕自身はこういった雰囲気が好きではなく、100できずともお客さんの利益に対して80でもできる方法を何とか探したいと考えたいタイプです。
ですので、そういった個人の考え方としての相性が合わなかったと言えばそうだったのかもしれません。
しかし、僕の状況とは異なり、派閥的な人間関係に疲れてしまったり、ストレスが多い職業で自然と精神的にぶつかることの多い職場、自分の評価が中心の上司や同僚がいて、本音どころか裏を読んで普段から付き合わないと自分の立場が危うくなるという人に囲まれた職場環境など、解決策が見えない環境で疲れ果ててしまっている方もいらっしゃるとお聞きします。
僕自身が、ビジネスを通して人間関係を乗り越えることができた経験があるので、それも交えながら、これは間違いないだろうという人間関係の克服の仕方をお話していきます。
人間関係が仕事のトラブルNo.1
統計を引用せずとも、転職理由や仕事の悩み、問題の原因は、圧倒的に人間関係です。
これは、多くの方に実感があるのではないでしょうか?
勤続年数が増え、管理職の立場になって、どちらかと言えばストレスを感じにくいポジションにいらっしゃる方でも、いざチームや部署の成績評価や部下からの評価にさらされることで、ある種独特な人間関係の悩みを経験する方も多いです。
『部下が何を考えているか分からない』
『仕事のやる気がない部下ほど、自分の権利を主張してきて困る』
『前よりもしっかり指導したり話を聞くようにはしているが、部下の仕事量が一向に増えず、仕事を一任できる状態にならない』
などなど、キリがありませんね。
部下の方は部下の方で、
『どうせ数字でしょ?何を言ったって聞きやしないよ』
『自分の話が長すぎて、こっちの状況なんか眼中にない』
『本音で話せる同僚はいないし、会社に将来性を感じない』
などなど、同僚や上司に対して、こちらもキリがありません。
会社に対して改善して欲しいと思うところや、ちょっとしたシステムや取り組みへの不満など、
一見「形や物」に対しての不満に見えるものでも、突き詰めると、原因はその物事に携わる人間が原因となっていることが多いです。
たしかに、想像してみると、
自分の妻・夫や家族、親友が同僚や上司だとしたら、多少不便なシステムや責任をもってやるべき業務にそこまで不満を持つことはなく、何とか相手のためにもしっかりやっておきたいと思えてくることもたくさんあります。
仕事と、家庭や交友関係は別物だとおっしゃる方もいるかもしれませんが、
仕事では緊張感や疲れて無理をしてしまう場面も多く、どうしても悪い方向に進みやすい傾向はあります。
親密な人や思い入れのある人に囲まれていれば、どういった仕事でもかなり充実してできるのは、どんな立場の方であれ異論はないはずです。
このことから、愛する人や家族との人間関係を参考に、
「お互いの理解」
「立場を変えてモノを見れる視点を持つ」
「個人的なことを相手と共有できる時間を持つ」
「本音を、仕事に影響が出ないように工夫して、言い合える場を作る」
など、数多くの取り組みが多くの組織で試行されてきましたし、心理学の分野からも様々な方法論が提唱されてきました。
これらに共通して言えることは、
自分以外の相手や第三者の目線を持つということです。
どういった工夫であれ、自分以外の人の目線が持てたり理解できれば、怒りや不満もずいぶん和らいでくるということですね。
たしかに効果的な方法です。
とはいえ、人間関係や何らかの悩みに対して、その解決策だけでは根本的な対処になりません。
一度信頼関係を築けたとしても、その職場や会社、同業種以外になると、
「1からやり直し」となってしまいます。
相手や会社が変われば、もう一度時間をかけて、1から関係を構築していくことが、どうしても必要です。
(経験やスキルはもちろん生かせますが)
相手の立場に立とう等といった解決方法は、要は、人間関係のトラブルを
自分を変えることで解決しよう
ということです。
つまり、人間関係の問題に対して、自分を変え続けたり、受け答えのスキルを鍛えていくことで対処していかなければならないということです。
でも、
それだけでは解決できないこともありますよね?
なぜなら、実際には、自分や相手が明らかに改善すべきことがあったり、会社が改善したり早急に対処すべきことがあるからです。
いくら、自分の視点を増やしたり気持ちをコントロールして仕事の生産性を上げる努力をしたところで、大元となった原因が解決できなければ、結局いつか同じトラブルが起こってしまうことになります。
チームが変わったり、5年も経って社会が変化すれば、結局同じ悩みを繰り返していくことになります。
そして、
『自分なんかやっぱりダメなんだ...』
『なんで、あの人は理解してくれないんだろう。そういう性格なんだ』
と同じように悩んでしまうことになってしまうのです。
そこで、従来からある、相手に対して相対的に自分を変えていくという方法ではなく、
根本的に自分の視点を変える方法
をおすすめしたいと思います。
多くの問題は
選択肢を増やすことで解決する
僕自身、チームマネージメントのために、
「傾聴力」
「チームマネージメント力」
「褒める力」
「やる気にさせる技術」
「人を動かす力」
こういった本を読み、読めば試して、聞けば実践しということを繰り返していました。
その時の経験から、人間関係については僕自身の得意分野でもあります。
ただ、ある時にふと気付くことがありました。
他者のことを観察したり、充実してもらうように努力はしているけれど、
自分の幸せや欲求について考えたり
自分のためだけに
努力したことってあったっけ?
こんなことを思うことがあったのです。
なぜなら、いくら仕事で成果を出し同僚やアルバイトの方たちが一生懸命頑張ってくれるようになっても、
自分の得られたものは
スキルと経験以外には無かった
からだと気付いたからです。
"やりがい"は十分感じていましたが、この先、このまま過ごしていても行きたい場所にも行けず、欲しいものも買えず、したいこともできないことに気付いたのです。
言い換えれば、
人間関係にしろ、就業環境にしろ、結局僕自身が自分を変えることでしか対処していなかったということです。
(もっと早く気付けというところではあったんですが)
つまり、僕自身が
自分で自分の本心を後回しにしていたということに気付いたのです。
ですので、
先ほど述べた、「相手の立場に立つ」といったことを続けても、根本解決にはならないと考えていますし、その人が心から望む状況や事柄を実現しない限り、何も解決しないのです。
そのため、僕は、決定的に相手の不満や問題だと感じる点をこそ解決すべきだと、常に考えています。
仕事で言えば、就業環境や自己コントロール感、給与が主なものです。
時間的自由のある仕事といった就業環境や、自分の判断できる余地が大きく、失敗の対処方法も豊富な業務方法や管理方法、ある程度高い給与があれば、結局、人間関係のトラブルも無くなっていきます。
自然と、相手の目線に立ったり、相手の状況や環境を想像できる余裕が生まれてくるからです。
ただ、すぐに全てを解決することはできませんから、まず自分でできることを探し検証していきました。
そして、これからお伝えすることをおすすめするに至ったのです。
それでは、具体的に何をおすすめするのかと言うと、
理想の未来を想像する
ということです。
別の言い方をすれば、なりたい自分や(仕事に左右されない)自分だけの目標を持つということです。
会社の中での立場や評価を自分自身の目標とすると、付随して、仕事場での些細な人間関係や業務に気持ちも左右されてしまいます。
ですが、会社とは全く別の場所に、収入や働き方といった生活の中心を置くことで、自分のスキルや経験を素直に自分のためになることとして受け入れることができるようになりました。
会社や他の同僚とは無関係に、チームマネージメントや業務に力を注ぐことができるようになったのです。
一周回って、心からそうしたいと思うときに、話を聞いてあげたり、一緒に取り組みを始めたりできるようにもなったのです。
犯罪率の増加は
選択できないことではなく
選択肢の欠如が原因
昔、発展途上国の犯罪について、社会心理学の観点から行われた研究がありました。
有名な研究で、原文は英語ですが、学校のテキストに出ていたり入試過去問や問題集にも出題されたものなので、ご覧になったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
その研究は、犯罪率の増加は、
貧しくて買いたいものが買えない、衛生的にも貧しいせいで生きるためにしょうがなく犯罪を犯してしまうといった、選択肢があっても選べないことが、やむを得ない犯罪を生んでいるというそれまでの仮説をひっくり返す発表でした。
この研究では、例えば格差が犯罪を生んでいるのではなく、犯罪行為以外の収入源の作り方や、工夫することで乗り越えられる状況があるという選択肢自体がその人に無いことが、犯罪を生んでいる原因だと言っているのです。
裏を返せば、
犯罪行為以外の生活の仕方や収入源、自己実現の方法、人間関係の築き方を知っていれば(=選択肢があれば)、犯罪などする必要がないケースも多いということです。
これは、あくまでも、犯罪について社会心理・社会学の観点から見た説明ですが、
僕たちの人間関係の悩み
一人一人の幸福・生き甲斐
についても同じことが言えます。
人間関係の悩みは、それを解決する方法(=選択肢)があれば十分解決でき、充実して仕事をすることができるのです。
そして、その方法は、
現状(=すぐ目の前)から目を離せる余裕
を作るというもので、
目の前しか見えない状況を抜け出すことによって
相手の立場に立つことも
本質的に自分のためになることも選べる
ようになるという効果があります。
要は、常に冷静で客観的になれる、自分のペースを作り出す方法ということです。
そうすることで、例に挙げれば、僕自身が自分の本当にしたいことのために起業を志すという選択をしたように、根本的に人生さえ充実した方向に向けるといった解決策も選ぶことができるようになります。
もちろん、ビジネスが全てではありませんが、働き方もやりがいも、収入も、僕にとってはビジネスを運営していくことが解決の方法でした。
会社員の方であれば、
会社に左右されない自分の理想や目標の視点を持つことで、本質的に自分に必要なことや幸せを感じることに目が向くようになっていきます。
そうすることで、職場での誰かの発言や振る舞いが、
『実は自分には取るに足りないことだった』
と理解できたりします。
そう理解できれば、周りに左右されずに仕事ができるので、業績も良い方向に向かいますし、選ばれる立場から会社を選ぶことができるようになっていくはずです。
そうして、転職といった選択肢が現実的に出てきたとすれば、より一層職場での悩みは
『〇ヶ月後には必ず無くなる問題だ』
と思えて、いよいよ解決が見えてくる状態になります。
実際、僕はそういった状況でした。
未来の理想をイメージして、そこから逆算して現状を判断できたので、
そのブラック企業当時にビジネスを実践していたということはありますが、精神的に会社を離れることができるようになっていたため、人間関係で悩むことは無くなっていました。
"今"を離れる工夫をすると
人生にグッと選択肢が生まれる
あとは...
その中から一番好きなものを選べばいい
「お互いの理解」
「立場を変えてモノを見れる視点を持つ」
「個人的なことを相手と共有できる時間を持つ」
「本音を、仕事に影響が出ないように工夫して、言い合える場を作る」
これらは、職場でも私生活でもとても有効な方法です。
ただ、あなたに一番大切にして欲しいことは、
相手や他者がどうだということではなく
あなた自身が本当はどうしたい?
目の前の状況から視点を変えて
本質的に自分の望むことや求めていることをつかんで欲しい
ということです。
そして、目の前のことだけを見ると感情的になってしまうので、
未来の自分の理想像を確かめたり
シンプルに送りたい生活や言ってもらいたい言葉に目を向けてみる
という方法で、逆に現状を解決したり乗り越えてみることを試してみて欲しいです。
そして、本質的に自分の気持ちや欲求が向く方にこそ進んで行って欲しいです。
そうすれば、少しずつでもトラブルは必ず解決しますし、毎日が根本的に改善していくはずです。
ぜひ、おすすめしたい方法です^^
ちなみに、僕はひょんなことからビジネスや経営ということに興味を持ち始めたのですが、いろいろ学んだり取り組んでいけばいくほど、
細かな日常の事柄がビジネスには影響するんだなと感じます。
ブラック企業当時、長時間労働の後にビジネス作業をするのですが、食事や自宅での何気ない過ごし方が、集中力に影響したりします。
失敗した経験含め、普段の何気ないこともビジネスには大事だなと実感するようになりました。
ですから、僕にとってビジネスは、生活自体と表裏一体です。
ビジネスを充実させるためには、生活の中のちょっとした事の充実というのも欠かせない要素だと感じるのです。
こんな風に僕にとって、ビジネスは大切なものです。
ビジネスということだけでなく、どんな立場や状況の方でも、今回お伝えした方法を試して欲しいと思います。
一度ふっとお腹の底に落ちて、自分の中で整理ができてしまえば、悩んでいたことがとても小さく思えてきます。
そうすれば、同じようなトラブルが起きても、何事もなかったようにやり過ごせます。
理想の未来を想像する
自分自身を目の前の人や出来事から切り離して
自分のペースで見れる時間を作ってみる
という方法、ぜひ、試してみてくださいね。
今回も、お読みくださって誠にありがとうございました。
また、読みにいらっしゃってくださいね。
それでは、また^^
Giftynss
ひろのぶ